走塁の役割について②
前回の投稿でも紹介しました走塁の役割について
今回は②といたしまして『打者サポートについて』紹介します
打者サポートとは
走者がバッテリーを揺さぶることで
打者が狙い球を絞りやすくするということです
例えばランナー1塁で
バッテリーが1塁ランナーの盗塁を警戒しています
バッテリーはどの様な球種が多くなると思いますか?
恐らくストレート系が多くなると思います
これが打者サポートになります
例えランナーは走る意思が無かったとしても「盗塁しますよ」っと
演じることが大切になる訳です
演じることにより
バッテリーは盗塁を警戒するようになり
打者は狙い球をストレート系に絞りやすくなり
安打が出やすくなるのです
バッテリーを打者警戒にする為には
ポイントは3つあります
①リード幅を大きくする
②牽制後の離塁を早くする
③リード時に遠近感を使う
①リードの幅を大きくする
バッテリーに盗塁警戒をしてもらう為には非常に大切になってきます
リードの幅が大きいだけで
自然とバッテリーは気にしてくれます。それだけで十分です
自チームではリード幅の目安として4m30cmとしています
実際にリードを取ってみるとかなり大きいです
しかし
練習をすれば瞬発力のない選手でも牽制死することはありません
普通に戻ることができます
②牽制後の離塁を早くする
離塁が遅ければ
バッテリーの盗塁警戒の意識が下がっていきます
なぜか
動きに俊敏性を感じないからです
俊敏性のない選手が盗塁してくると思いますか?
思わないですよね?
俊敏性を感じてもらう為に
牽制をもらってからの離塁を早くすることで
よりバッテリーに警戒をしてもらうことに繋がります
③リード時に遠近感を使う
これはリードに関することです
例えば1塁でリードを取る際に
オンライン上(ベースとベースを結ぶライン)からライト側に一歩下がってリードを取るのと
オンライン上から投手側に一歩近づいてリードを取るのでは
投手からの見え方が変わってくるのは分かるでしょうか?
ライト側に一歩下がってリードを取ると
遠近感でリードが大きく見えます
しかし
投手側に一歩近づいてリードを取ると
リード小さく見えます
これが遠近感の使い方です
牽制をもらう為には同じリード幅でも見せ方が大切になってきます
バッテリーの警戒状態を読む
どれだけリードを大きくとっても
見せ方をうまくやっても
バッテリーの警戒を誘うことができない…
ってことはよくあります!
しかし
それはそれでOKです
バッテリーには2つのパターンがあるからです
バッテリーには2つのパターンがある
先程から紹介している
「盗塁警戒」と「打者集中」の2パターンです
このバッテリーの2パターンを認識した上で
走者の役割は変わってきます
バッテリーが盗塁を警戒してくれている場合
走者の役割は「打者サポート」になります
役割としては
先程述べたように
バッテリーの盗塁警戒が解けないように
「盗塁しますよ」と演じる事が大切です
その結果打者はストレート系に球種を絞りやすくなります
またバッテリーが盗塁警戒の場合は
基本的には盗塁は仕掛けません。
なぜなら警戒されている中では盗塁の成功率が下がるからです
バッテリーが打者集中になっている場合
走者の役割は
前回の走塁の役割について①で述べた「先の塁を狙う」になります
前回の①については打球判断やベースランニングについて述べましたが
先の塁を狙う中には盗塁も含まれます
バッテリーが打者に集中になっているのであれば
すかさず盗塁を仕掛けるチャンスです
何故なら
①投手のテンポが一定になりやすい
②変化球が多くなりやすい
③牽制を警戒しなくていい(スタートを切りやすい)
からです
またリード幅も大きくとっているため
その分もアドバンテージになります
盗塁を警戒されているなかで
盗塁を仕掛けるにはリスクがありますが
無警戒のなかでは当然成功率も上がってきます
盗塁を仕掛ける目安にもなります
バッテリーの状態を把握することで
走塁の役割が変わってきます
そのことを理解した上で塁上に立つ事が大切だと考えています